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九七式飛行艇にいつ乗るの?今でしょ! ― 2013年10月13日
番外編 その3(US-2にいつ乗るの?今でしょ!)は
海難事故に遭われた辛抱さんを救出した「US-2」について解説しています。
その記事にコメントを頂いき、そこで紹介を頂いた書籍が「奇蹟の飛行艇」でした。
(miki178さん、よい本を紹介していただきありがとうございました)
そしてこれ読了した今回、皆さんにどのような飛行艇であったのかを
知って頂きたく、
「九七式飛行艇にいつ乗るの?今でしょ!」をお送りします。
ですので今回の主な資料は
北出大太氏の著書「奇蹟の飛行艇」からです。
- クリックすると書籍の大まかなストーリーを画像で確認できます-
この著書は昭和43年に第1刷が発行され、私がAmazonで手に入れた著書は
第17刷(昭和54年)でした。現在では発行元が同じ光人社から
新装版 (2004/12)も発売されいるようです。
この本の中で「勇者の記録」を残していく北出大太(きたいで だいた)氏は
6種類の水上機や飛行艇に乗っています。
読み進んでいく順番で言えば、潜水艦用の零式小型水上機、二式飛行艇(四発)
水上練習機(海軍陸上初歩練習機)、九十式水上偵察機、九一式飛行艇(双発)
そして奇蹟の飛行艇となる4つのエンジンを搭載した九七式飛行艇(四発)です。
・零式小型水上機 試作の高性能水上機、晴嵐のパイロット訓練で使用された際 搭乗員からは「オモチャみたいな飛行機で訓練するのか」と不満が出たそうです。 確かにWikipediaで確認できる写真はデパートの屋上(古い話ですが)で乗れたような 姿形でした。 ・二式飛行艇(四発) Wikipediaのほかに、艦これ界の博識閣下、愛宕提督によって取り上げられています 二式飛行艇や飛行艇飛行艇母艦『秋津洲』の記事もぜひご覧ください。 ・九十式水上偵察機(一号<愛知航空機>・二号<中島飛行機>) 巡洋艦のカタパルトから射出されることを前提とした十五式水上機の後継機。 外国の機体を参考にしたものと製造権を取得したものとで競作された。 九一式飛行艇(双発) 1930年台に輸送飛行や沿岸の哨戒に運用された。 |
北出(きたいで)氏が最初に川西航空機が製造した偵察機および雷撃としての
九七式飛行艇に搭乗したのが昭和14年(1939年)のことでした。
この飛行艇での最初の目標がなんと「山城および金剛」への「魚雷投下」になります。
魚雷は本物です(演習用に調整済み)読みながら無用にハラハラしました。
ここで北出氏の小隊は戦艦山城が目標となります。
3機4小隊が昼間攻撃として4方向から戦艦に接近し、それぞれ魚雷を投下する。
そうすればいずれかの方向には対空射撃に抜かりがあって確実に命中するであろうという作戦です。
このシーンはとても面白く読むことができました。
---私の目標は、戦艦『山城』であった。が、今の私には、不沈戦艦の名も高い
イギリスのプリンス・オブ・ウェールズに見えた。---
そして見事に投下した魚雷は命中(に値する成果)します。
九七式飛行艇による戦艦への雷撃成功の可能性を証明したのです。
次に北出氏が九七式飛行艇に搭乗したが昭和18年4月29日からとなります。
この昭和18年、4月18日には山本五十六大将が米軍機の攻撃を受けて戦死しており
「い号作戦」という北出氏が向かう南東方面の航空戦力の撃破を狙った作戦も
失敗した後であった為、ここへ向かう日本人には苦難に次ぐ苦難のみ待ち受けているという
悲惨な状況でしかなく、そこまでは戦況を把握してはいなかった北出氏でしたが
祖国の為にと物資輸送・人員輸送の任務に就くことになりました。
こうして一機の九七式飛行艇は本土を離れ、サイパンからパラオを経てアンボンに着水、
第九三四海軍航空隊に所属することとなります。
アンボンから向かったマイコール基地では既に敵機襲来と撃退を繰り返すような戦地の
最中でした。昭和18年6月18日、スバラヤ水上基地に向かった北出氏らは、無理を言って
装備していた70キロ小型爆弾を投下、敵潜水艦を撃沈する機転の利いた戦果を上げますが
戦況は悪化の一途と辿ります。
他にもセベレス島マッカサルからジャバへと向かう途中、グラマン一機と遭遇戦となったり
同じ島の反対側で米軍の水上艇を発見、その折に爆撃や攻撃を受けて飛行艇に13ミリの
炸裂弾が1発被弾し、大きな穴のあいた翼でスバラヤに帰投するといったこともあったようです。
やがて基地の放棄などもあり、四南遣司令部は解散となります。
この第四章から第八章まで続く危機を生き残る中で、さすがに過労とストレスによって
北出氏は一度倒れてしまいます。飛行艇も傷つき、これ以上の飛行では空中でバラバラになってもおかしくない状態に。
昭和20年5月26日、密命を帯びた日本への飛行命令が北出氏に下りました。
しかし戻る先も空襲が当たり前といった状態で、サイゴンから香港までは無事に向かうことが
出来ましたが、そこで双発3機と遭遇戦となり、山の斜面を利用して1機を激突させ墜すことで
残りを退却させるなどして日本にようやく到着し、密命を果たした後もB-24重爆と遭遇。
ここでも命を懸けて回避することに成功し、再びスバラヤに戻ることが出来ました。
そしてついに終戦となります。
北出氏の操った九七式飛行艇は輸送機としての役割を果たしながらの大活躍でした。
そこで遭遇し(てしまった)負けたくない敵全てに対して性能の許す限りの方法で上手く
対応したことは、北出氏だから出来たかもしれないですが、飛行艇の持つ能力にも驚き感心もしました。
そこでこの「奇蹟の飛行艇」の内容を踏まえて
九七式飛行艇が出ないのは勿体無い!ということで、
もしも「艦これ」で九七式飛行艇が登場するとしたら?を考えてみました。
前述の愛宕提督によって取り上げられています二式飛行艇や
飛行艇飛行艇母艦『秋津洲』のように
1隻のみ搭載可として艦娘と共に登場もできるのではないでしょうか?
二式飛行艇は全長28.13mですので
九七式の全長25.6mなら同様に1隻までなら搭載できそうです。
ただし艦載機としての通常戦闘での活躍はまず不可能です。
運用方法としては支援艦隊などに入れることで
長距離の索敵・爆撃能力が向上するため主力艦隊がその情報を利用して
「特定のルートを除外または選択」できるなどでどうでしょうか?
※頂けるコメントの中にも面白いアイデアがあるかもしれません!?
まあ北出氏の九七式の実績で言えば「対潜の攻撃力」もありだとは思いますが
ああいう戦果は輸送機だったわけですし、まさに奇蹟なんでしょうね。
以上が、読了した本から得られた飛行艇の知識と感想です。
コメント
_ まーくんⅥ ― 2013年10月13日 20時44分
_ 紀伊守 ― 2013年10月13日 22時25分
私は艦これから日本海軍に興味を持ち始めたクチなので、このような考察は本当に勉強になります!
航空機もゲーム内に登場しているものを追いかけるのが精一杯で。その他にも大きな戦果をあげた機体があって、それが今後追加されていくのだと思うとワクワクします・・・!
艦これでの性能がどうなるのかは気になりますよね。
偵察機の能力が現段階でどれくらいのものなのか…。特に大和にくっついてきた零式水上観測機は着弾点観測のための機体と紹介されてますし、副砲や電探と比べて命中補正はどんなものなのかなど。
九八式飛行艇含め偵察機にもスポットが当てられて、史実のような活躍ができればいいですね!
_ miki178 ― 2013年10月14日 21時47分
私がこの本を好きなのは、戦果を誇らず果てしなく逃げ回って最後まで生き延びてるトコです。
著書さんは、2000何年かまで存命で早稲田かどこだかでバーをやっていたとか。
存命のうちに行こう行こうと思っていたのですが行けずじまいでした。。。
_ ワルナンデス ― 2013年10月14日 22時36分
プラモ完成品をお持ちとはうらやましいです^^
私の家にも少しずつ艦これ関係のプラモが増えていくことを期待していますが、アオシマから最初に出るのが長門ということで・・・・欲しいのはそっちじゃない!&艦これ好きだからっていきなりそれは難易度高すぎぃ!と悲鳴を上げつつ、愛宕あたりに着地をする予定でいます(笑)
九七式飛行艇で羅針盤の一部(の方角)を破壊できるってどうでしょう?(笑)
_ ワルナンデス ― 2013年10月14日 22時42分
零式水上観測機の性能は名前や役割の割りに良いようなので加賀に乗っけています。
これからの戦い、副砲や電探など補正についてはもっと良く理解して艦娘への被弾を避ける勉強をしていきたいところですよね^^
あのでっかい機体を1機とはいえ搭載できる艦もあったということで期待したくなります。
次回の限定イベントが噂どおりミッドウェー海戦ということであれば、今回紹介した九八式飛行艇が輸送任務で活躍をしていた頃は史実ではその1年後ですので、たまにこの存在を思い出しつつ、限定イベントの度にもしかしたら登場!?をちょっとだけ期待して待つことになりそうですね。
_ ワルナンデス ― 2013年10月14日 22時51分
お久しぶりです。
長いことお待たせしてしまいましたが(まだ仮状態ですが)感想を書くことが出来る段階となりました。
これから紹介を付け加える予定ですが、この本は艦これファンが通勤通学など本を読める時間を利用して
その短い時間を楽しむためにオススメしたい1冊でもありますね^^
来年の小学生提督にはぜひ夏の読書感想文の1冊にしてもらいたいくらいです(笑)
そして先生も提督だったりして(笑)
北出さんは九八式がまともに戦える機体でないのをよく理解しており、しかしその性能の限界を
見極めた活躍もされていましたね^^
私も存命で気軽に会いにいける場所にいらっしゃるなら直接お話を伺いたくなる方でした。
本として戦争の事実と軌跡を残してくれたことに感謝です。
艦隊これくしょんという変わった形で注目する本となりましたが、またいつか再び思いもよらぬ形で
何度でも振り返られる本にもなりそですね^^
もう一度、良い本を紹介していただき、ありがとうございました^^
_ ワルナンデス ― 2013年10月18日 15時56分
しばらくの間、九八式と書いてありました(本文)
愛宕提督による指摘で修正しましたが、修正がおそかったので九七式を九八式と書いている
(書かせてしまった)コメント部分が多数あり、修正はあとから出来ないブログですのでそのままです。
申し訳ありませんでした^^;
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※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
お疲れ様です。
「私が返信に1時間とか掛かってしまうので
それ以上にコメントに時間を頂いてしまっていないのか、心配です! 」
とありましたが、自分の場合メール作成フォームを別窓で開いておいて
手すきの時間を利用してちまちま文章作成しているので
出撃はおろか、生活上の作業に置いてもまったく支障は生じていないので
お気遣いなさらずに願います。
昨日知り合いより今年の新米を分けていただいたので
今日は半日ほどかけてカレーをつくったりしながらの出撃ですが
昨日の朝時点で380位台だったランキングをさきほど15時の段階で
200位ヒトケタまで上げてきました。
さて、97大艇ですね。
我が家にも大きなプラモ完成品がありました。
(家じゅうプラモだらけだったので現在の家へ引っ越すときに大方処分されてしまいましたが)
二式大艇よりもほっそりした機体でかっこよかったのを覚えています。
つくった時は最強の飛行艇だと思っていたので
二式のほうが性能的には上だと後から知って少し残念でした。
(二式のほうがかっこ悪いのに:笑)
大戦中、二式が登場後は一線を退いたものとばかり思っていましたが
最後の最後までまさに第一線で活躍していたんですね。
うれしく思いました。
艦これでの運用ですか…。
飛行艇の実戦での運用は長距離偵察や連絡任務だったような気がするので
どう運用させたらいいものか。。。
飛行艇母艦と組み合わせて編成に組み込み
「長距離偵察成功」となると
編成全艦先制攻撃が可能、もしくは相手の編成の中での
攻撃相手をプレイヤーが選択指示できるようになる
なんてのがゲームシステム的にもおもしろいかもしれませんね。